環境省は、気候変動に関する科学の発展及び各国の気候変動政策への貢献を継続的に果たすため、宇宙基本計画に基づき、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)及び後継機「いぶき2号」(GOSAT-2)を国立研究開発法人国立環境研究所と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構との共同で、開発、打上げ、運用、データ無償配布を行っています。
2009年の打上げから11年を経過したGOSATの運用を継続するとともに、2018年10月末に打上げたGOSAT-2の定常運用を2019年2月より行うとともに、観測センサの性能及び観測データの有効性を評価したのち、8月よりレベル1プロダクト(スペクトルデータ)の提供を開始し、レベル2プロダクト(濃度データ)の研究者提供も順次行っています。
GOSAT-2は、GOSAT同様、二酸化炭素及びメタンの地球規模での濃度監視を行うほか、人為起源排出量推定の高度化を目的とした世界初となる宇宙からの二酸化炭素及び一酸化炭素の同時観測により、人間活動により排出された二酸化炭素の発生源の特定と排出量の推定精度向上を目指しています。